TOTONOU
ととのう
写真は茶筅ができるプロセスです。
いま、生活観で「ととのう」という言葉を耳にします。どういうことでしょうか。私達、ファッションビジネスに携わる人にとっても関係がありそうです。
茶筅は味削り(あじけずり)といって一本の竹を数百本に均等に削りだします。とても精度が求められます。茶の味を左右する大事なものです。
見れば単純。しかしとても深い技術で作られています。モノには何でもない感じのモノがあります。しかし、そのモノづくりの理念は深いことがあるものです。
2010年の前半。「ノーム・コア」という言葉を耳にしました。個性を追求しすぎた猥雑さ。「派手ならいい」というファッションへの反動。情報過多に対する言葉として生まれました。いわば「普通」の徹底。しかし時代は進んでいます。磨かれています。

いま「ととのう」はサウナファンの間でつかわれている言葉です。漢字で表せば、
整う➡情報の最適化。調う➡関係性の調和を意味します。
私はモノ・コトに関する、日本人の精神性を感じるときがあります。トラッド・ファッションも同様です。身体、心、ふるまい。「決まり」までも、楽しささえ感じることがあります。
皆さんは電車の「整列乗車」が、渋谷の銀座線から始まったのを知っていますか。
ものすごく混んだ乗車をスムーズにしようと働きかけました。このことで世界でも最も乗車マナーの良い国になりました。乗車が整ったのです。

写真は銀座にある野草を軸に店を営む花屋さん。
「世の中に『雑草』」という名前の植物はありません」。至極もっともな話だと思います。それぞれに何かの役に立っている。自然界のいとなみ。たまたまそこに生まれただけ。
用のないものと役に立つもので仕分けされる。これに課題を感じた店が銀座で野草を売っています。苔が庭に趣を与え、竹林が涼やかな表情を見せることがあります。
すべて「ととのい」に通じると思っています。小さな思いやりと、小さな技。
これが思いもよらない、よい結果を生みます。

写真は、銀座四丁目交差点ビルの地下にある、プレミアム・ギャラリー・フロアのウエルカムフラワー
畳の台。古い土器を花器に見立てた。野花のお迎え。苔や「雪の下」や可憐な花。
息張らない。あるがまま。しかし「凛」とした表情。
多くを体験した人々の招き方。「利休」にも通じるセンス。「言葉はいらない」を感じました。

写真はデザイン・スツールの部材のかずかず。
多くの生活財、衣料品もそれぞれ多くの「部品」で作られています。絹のネクタイだって、どこのどうやって育った絹糸か。芯地は何をどう使うか。スリップステッチ(手まつり)のテンション管理。たるみ糸。シルクは生き物です。細部の仕様はどうするか。
布目の補正も大事です。仕上がりの前にはストーリーがあるものです。
さて、スツールの話です。木は乾燥します。使っているうちに振動、圧力でゆるみが生じます。デザインは使用場所、時間、使い勝手、耐用年数、あらゆることを想定して組み上げます。目標は結果が「ととのう」かです。

写真は、これから増える麻の開襟シャツ。永遠にあたらしい。
温暖化が止まらない中で「酷暑日」という言葉が正式に生まれました。
40度以上の気温の日です。地球温暖化はとどまることを知らず。ついに体温越えの日々が増えてきました。
サスティナブル意識の高まり。SDGsの順守。「もったいない」の世界認知。
それぞれの個人、企業の範囲で使い捨てからの転換が意識されています。
もちろん私たちは「楽しさ」の開発を捨てません。
時・場所・場合における「夢や華やぎ」をも捨てません。
しかし、新しい科学技術の発展を待つだけでなく、できることは行動する。
次世代のために、美しい環境を守る。
古くて新しい素材。昔から存在する概念。
POLO BCS(BRITISH COUNTRY SPIRIT)は注視してまいります。

写真は、使い勝手に重きをおくカンフォート・タオル
タオルは生活の必需品です。肌触りがよく、吸水性も抜群。
しかし、タオルは日用品としてタフさも求められます。
POLO BCSのタオルも日常生活を支えるものとして最適バランスを考えて開発を続けています。湯上りで「ととのう」
日本語の「森林浴」は今「SHINRINYOKU」として世界語になっています。
同様にPOLO BCSは「ととのう」の概念を新しい視点で追及してみようと思っています。